アラサー女の戯言

いろいろあるけど、生きてるのよ。

回復と和解



突然会社に行かなくなって二ヶ月。

まだ二ヶ月、もう二ヶ月。

療養として遊んで二週間、
療養として何もせず二週間、
転職活動をして三週間、
会社を辞め、バイトをして二週間、

くらいになるだろうか。


診断されたときの気持ちや、
恐ろしいほどに
自己分析をしていた
数週間前の気持ちは、
今はもうすっかり忘れられている。

いつからだろう。
先々週くらいからだろうか。

少し前まで、
私は母を恨んでいた。
幼少期の私に母からの愛情が
足りていなかったと
決めつけていたからだ。

そのくせ決断の際は、
母の価値観に影響されていたことが
私にとってストレス
だったのではないかと思い、

転職をして、
実家を出ることに決めた。

そのことをぎりぎりまで
常に忙しくしている
母に話すことができず、
やはりこんなに忙しい母から
愛情をもらうことは
できなかったよな、
と決めつけていた。

出来ればお金のことも
頼らずに、家を出たかった。

でもそうもいかなかったので
そこだけは不本意だが、
話すしかなく、
そのときはやってきた。

母は母なりに
私が思い悩み、決めたことを、
分かってくれた。

内心私がうつ状態であることにも

理解を示していないのは相変わらずだが、

私がずっと思っていた、

先述の、お金の負担をかけたくない想いのように、

「迷惑をかけたくないと思って生きてきた」

ということを、話すことができた。


母の愛情が足りなかったと

思ってしまったことも全て、

この言葉に集約される。


母は当たり前のように

「何言ってんの、そんなことあるわけないじゃない」

と言って、お金のことも、今後のことも、全て私が思うより手厚く気にかけ、サポートしてくれた。


きっとこのことが、

最も私の心を軽くした要因だったように思う。


人生の選択も、仕事も、プライベートも、


「迷惑をかけたくない」


と気張ってきた私が

二ヶ月前に落ちた穴から

手を差し伸べ、

救ってくれたのは、

私が一番、

迷惑をかけたくなかった

母だった。